5月9日のレイズ戦で、史上16人目の完全試合を達成した、
アスレチックスの左腕、ダラス・ブレイデン投手が、7月3日、ついに
左ひじの炎症で故障リスト入りしました。
再起はオールスター明けになる予定です。
深刻な状態ではないのですが、あの大記録のあとは、連戦連敗。
投げるたびに成績は悪くなり、「もう無理をするな。しばらくは休め」と、
首脳陣は、大記録のあとのプレッシャーに、苦悩しているブレイデンに
休養の時間を与えたようです。
あれ以後、一躍有名人になり、球団表彰などのお祝い行事も重なり
「いいところを見せないと」と、無意識に力が入り、思うような投球
もできなくなったのが、リスト入りの背景です。
フィリーズのロイ・ハラデー投手も、完全試合(5月29日、マーリンズ戦)
以降は、2勝4敗。チームも首位から一気の3位転落。
3番・チェーズ・アトリー二塁手を始め、故障者続出の大ピンチ。
何か、悪いものにとりつかれたような不成績にあえいでいます。
一塁塁審の誤審でパーフェクトをフイにした、タイガースのアーマンド・
ガララーガ投手も、5試合で1勝1敗。投げても勝利につながりません。
ただ1人、例外なのは、4月17日、ブレーブス戦で、今季大リーグ初の
ノーヒット・ノーランを達成した、ロッキーズのウバルド・ヒメネス投手です。
投げれば勝つ、14勝1敗の快調なピッチングです。
アスレチックスは打てないため、投手陣が頑張っても勝てないのです。
ブレイデンが記録後に投げた8試合で、援護点が2点以下の試合が7試合。
好投しても勝てず、次第に内容が悪くなってゆく、典型的な見本です。
アスレチックスは、すでに折り返し点の81試合を過ぎました。
この4年間では、ベストの成績、40勝42敗、なのですが、
チーム本塁打はわずかに51本。マリナーズとともに、パワー不足は歴然。
これでは投手は大変です。ブレイデンの再起は、
7月20日のホーム、レッドソックス戦が予定されています。
ひじの痛みも消えた、健康な姿が見られるでしょうか。
了
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