MLBバド・セリグ・コミッショナーは、6月16日、「2012年のオールスター・ゲームは
カンザス・シテイで開催する」と、正式に発表しました。
カンザスでの開催は1973年以来、通算3回目になりますが、カンザスの第1回は
当時、ここにいたのはアスレチックスだったので、実質的には、ロイヤルズの
開催は2回目です。
セリグ・コミッショナーは、2006年、「カンザスが球場を全面的に改修し、
迎える態勢が整えば、十分開催のチャンスはある」と、カンザス・シテイを
訪問して発言。その時期は2010年から2014年の間、と、期間限定の
予告をして、改修をうながしました。
カンザス・シテイは、これを受けて、2億7500万㌦(約248億円)の巨費
を投じて改修を決意、増税を市民投票で可決、約2年間を掛けて、昨年、
ニュールックの「カウフマン・スタジアム」を完成。ついに、開催にこぎつけ
ました。
カウフマン・スタジアムは、外野に上がる噴水のアレンジが良く「最も
美しい球場」と、言われていましたが、設備が古く、球宴をやれるような
態勢ではありませんでした。
開催会見にはミズーリ州知事、カンザス市長も同席。「セントルイス(2009年
に開催)にも負けないような球宴にしたい」意気込みです。
セントルイス・カージナルスとは、同じ州のライバル関係にありますが、
優勝の常連になっているカージナルスと、最下位の連続のロイヤルズとでは、
大きな力の差がありました。
今年も中地区4位。とても優勝には届かない不振のロイヤルズです。
「これを契機にチームの光明が差すことを」と、関係者は祈っています。
2012年は「フェンウェー100周年を祝う年」と、レッドソックスも
立候補していましたが、1999年に開催したばかりなので見送りに
なりました。
来年はアリゾナ。2013年以降は未定ですが、候補都市は
目白押し。地区経済に偉大な効果のあるオールスターの開催。
果たしてカンザス・シテイは生まれ変わるかどうか?
了
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