ナ・リーグ西地区で首位を走るのがパドレスです。連覇を目指すドジャース
(今は最下位)に5差を付けています。昨年、最下位に転落した
パドレスの躍進は異変のように感じますが、これは、エンゼルスの
投手陣を作り挙げた名投手コーチ、バド・ブラックを新監督に招聘した
フロントの成功でしょう。2007年に就任したブラック監督は、4年目
の指揮でチームを軌道に乗せた、と見ていい、とも思います。
「ホームのペトコ・パークは投手天国。投手陣を作り、守備を整備し、走力を
磨けば、必ず成果は出てくる」と信じてきた努力が、実り出したのでは
ないでしょうか。
今季、右腕エースになった、ジョン・ガーランドは、エンゼルスが再契約せず、
2009年末にも、どこからも声はかかりませんでした。
パドレスがガーランドと契約したのは、もう、キャンプ目前の1月26日。
2011年のオプションを付けましたが、1年契約でした。
「彼はホワイトソックス時代の力を取り戻せば、先発ローテでやれる」
と、見込んだブラック監督の更正指導が実り、今は3勝を挙げてエース格
なのです。2005、6年の2年連続18勝を挙げた輝きを見せています。
チーム防御率3位、チーム盗塁は2位。守備率5位。すでにチーム6完封勝利は、
MLBで断然第1位なのです。
春の珍事とは言わせないパドレスのスパートではありませんか。
球団は4月30日の金曜日。ファン・サービスのイベントを開催しました。
周辺のビール工房20社を招き、球場外の「パーク&パーク」で、盛大な
ビア・パーテイー。試飲は3㌦。大瓶は6㌦。試合前に歓談を、と、ライブ・
ミュージックをバックに盛り上げました。
この日はブリュワーズ(ビールの本場、ミルウォーキーのチーム)が相手
なのも皮肉ですが、3-0の完勝。2万9366人と大入りのファンは歓声を挙げて
喜びました。今季の西地区はまさに激戦の予感です。
了
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