パドレスは1994年、同じアリゾナ州のユマ(かってヤクルトがキャンプしたことが
あります)から、この新設されたピオリアへ移転し、今季で17年目になります。
この総合スポーツ施設は同時にマリナーズも移転。2チームが合同でキャンプできる
設備を完成させたのは、アリゾナではピオリアが最初でした。
中央に1万1333人収容のメイン球場「ピオリア・スタジアム」が建ち、その左右に、
両チームの練習グラウンドが展開しています。これに付属してクラブハウスも
あり、年間を通じてリハビリ、コンディショニング・トレーニングができる、申し分ない
施設です。
もう打ち上げも間近ですが、両チームは3月31日、4月2日に分けて「ファン感謝デー」
を開催、様々のプレゼントやグッズ販売も行う予定です。3月26日には、アメリカ
海軍パラシュート部隊のデモもあります。
パドレスは54人参加していた選手を38人に絞りました。23日現在で10勝10敗。
自慢は快足ぞろいの選手たち。すでに39盗塁を記録、メジャー最多の機動力
を誇る新チームに変貌しつつあります。昨年は西地区4位。今季は20ゲーム差
も付けられた昨年の不振を吹き飛ばす勢いです。
注目はスペイン語教室の開講。ラテン系選手が多いパドレスは英語を話せない
選手の教育に力を入れていますが、このキャンプでは、フロントに「スペイン語教室」
も始めたのです。
グレンデール・コミュニテイ・カレジのブライアン・マイリー教授を招いて、GMを始め、
フロントマンを集めて「スペイン語をマスターして選手ともっと自由に会話を」という試みです。
「相互のコミュニケーションを親密にしたい」意欲が実れば、いい流れになる、
のではないでしょうか。
了
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