バド・セリグ・コミッショナーは、12月15日、「現場の試合の改善へ、監督、
オーナー・グループを招集。どうしたら、より良い試合、日程ができるか、
討論を経て、新たな道を見付けたい」と、構想を明らかにしました。
ポスト・シーズンの地区シリーズを現行の5試合(3勝で終了)から7試合へ
(これは選手会からの要望も強く)ビデオ判定の拡大、試合時間短縮、
DH制度の廃止、など、重大問題解決へ、知恵を借りよう、という検討委員会
の試みです。案がまとまれば、選手会との労協改訂へ提案される予定です。
いつ、どこで、会合をやるのか、まだ、決まってはいませんが、
現場の意見が反映され、よりいい結果が期待できれば、ファンにとつては、
有り難い改革になる、と思います。
招集される監督は、ドジャースのジョー・トーリ、エンゼルス・マイク・ソーシア、
カージナルス・トニー・ラルーサ、タイガース・ジム・リーランドの4人。それに
MLBからは、選手、監督の経験がある、フランク・ロビンソンも加わります。
エキゼクティブ・グループからは、オリオールズ会長、アンデイ・マクへイル、
インディアンスのGM、マーク・シャピロ、元ツインズGM、テリー・ライアンの3氏。
さらに4人のオーナー・グループ、ブルージェイズのポール・ビーストン、
フィリーズのデーブ・モンゴメリー、マリナーズ・チャック・アームストロング、
カージナルスのビル・デビッド。政治コラムニスト、ジョージ・ウィルも参加
します。
ビデオ判定は、セリグ自身、「これ以上の拡大はしない」方針なので、
現在のホームラン判定だけ採用の範囲を超えるかどうか?
また、DH制度はラルーサ監督が「ア、ナ両方で監督をやってみて、野球は
やはりDHを使わない方が好ましい」という意見ですが、廃止になれば、
選手会は生活にかかる問題、とノー、になるのは明確で、
結論をすぐ出すのは難しいでしょう。
ポスト・シーズンをすべて7試合制度にする、案は現場監督はみな賛成
ですが、MLBを支えているテレビ局が対応できるか、移動日を減らした
日程短縮ができるか、簡単にはいきません。
しかし、日本では、このような討論は行われたことがないので、「多くの意見
を吸い上げて改革しよう」と、するメジャーのあり方はうらやましい、
と思います。
了
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