全米野球記者協会投票の2009年度受賞選手が11月16日から開票。
トップを切る新人王は、予想された人気選手ではなく、両リーグとも意外な
選出でした。
ナ・リーグは、マーリンズの1番打者、5月8日に昇格して新人トップの成績を
残したクリス・コグラン外野手。24歳の新鋭でマイナー時代は内野手だった
のが外野へコンバートされ、期待以上だったのが評価が高かった理由のようです。
フィリーズの先発左腕、12勝4敗、防御率2・93の好成績だった、J・Aハップ投手が
本命でしたが、投票は散り、1位10、2位11、3位11票。合計94ポイント。
しかし、コグランは1位17票で差をつけたのが大きく、2位6、3位2票。合計105点。
ブレーブスの先発で途中昇格して11勝4敗の好成績を挙げた、トミー・ハンソン
投手は3位でした。
コグランはマイナー時代、二塁手、三塁手でしたが、すでにマーリンズには
このポジションは若手で占められており、首脳陣はその才能を生かすため、
左翼手への転向を指令。左打ちのコンパクトな打撃を生かそうと、守備
の特訓に連日励み、デビューからの2ヶ月間で毎月47安打。2ヶ月間
で94安打した新人は、1978年のデーブ・パーカー以来31年ぶりの快挙。
今季の打率・321は、マーリンズで新人王を獲得、今や、不動の3番打者、
ヘンリー・ラミレス遊撃手の新人時代をしのぐものでした。この50年間でも
通算8位の好打率です。
15歳のとき、父・ティムさんが自動車事故で急死の悲劇に遭いましたが、
「父はいつも笑顔で取り組め。いつも前向きに、と教えてくれた。きっと、天国で
見守ってくれたと思う」と、感謝の言葉。オフにはカンザス州で狩猟を
楽しんでいたときの朗報でした
了
コメント