玄関を入ると、入り口左と左壁面にガラス展示のサインボールが展示されて
います。これがすごい。入り口には、1940年からの歴代優勝チームの記念ボール
が年度別に並べられています。
なぜか、カージナルス優勝の2006年だけが抜けていますが、よく、これほど集めてきた
と、驚くほどです。
面白いのは、2004年の記念ボール。この年は長期ストのため、初めてワールドシリーズ
が中止された歴史的な年。それでも、シリーズ・ボールは準備、生産されていた、のを
証明する記念ボールです。白球のまま未使用です。この年のワールド・シリーズ
チケットも並べられています。スト中止で券面には対戦チームもなく、回戦が
印刷されているだけ。後年になれば、収集家が騒ぐのではないか、と思う
珍品でした。
サイヤング賞受賞投手のサインボールや、多くの歴史的事件
のサインボールも貴重なもの。カウンター横のガラス・ケースには
1850年代のボールが3個。もう茶色になって判別できないほどの
年代ものです。
博物館の創始者は、ジョン・W・ハミルトン氏。地元の実業家で、1953年
からコレクションを始め、協賛者を集め、今は3倍に面積を拡大したものです。
ハミルトン氏は、オーナー、選手、用具係、交友ある人々からの収集で、すべて
寄贈品。さらに協賛社からの寄贈もあって、この公開にこぎ着けました。
サインボールで注目したのは、日本人ただ1人の王貞治さんです。
ハンク・アーロン、ウィリー・メイズの3大スターのサインボールですが、
すでに、ほとんど読めません。
もう一個、王サインボールがありましたが、これは巨人の印刷ボールでした。
了
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