今季、成績不振で、シーズン途中に監督を解任した、インディアンス、アストロズ
の新監督が相次いで決まりました。
インディアンスはナショナルズの監督を解任された、マニー・アクタ。アストロズは、
レッドソックスのベンチ・コーチ、ブラッド・ミルズ。アクタはまだ40歳。ナショナルズで
2年半の監督(連続最下位)経験がありますが、52歳のミルズは未経験。
その未知の魅力があります。
ともに外部から招いた、のが共通の特徴です。
インディアンス・マーク・シャピロGMは「これまでの監督はみんな、選手経験があるか、
マイナー監督か、すべて組織内部から起用してきたが、ついに、
新たな血を入れる必要を感じた。マニーは選手とのコミュニケーションも、
情熱も、クラブハウスを明るくする才能も感じた」と、説明しています。
アクタは、シーズン途中から、インディアンスのテレビ中継を調べ、「自分だったら
どうするか」と、ずっと考えていた、そうです。
しかし、ツインズ、タイガース、ホワイトソックスの3強が競り合い、ヤング・ロイヤルズ
も怖い存在の中地区で、今のチーム力では抜け出すのは大変。
苦難の道は予想されます。
アストロズも2位争いに参加しましたが、出足で遅れ、最後は腰砕け。5位が
やっとでした。
アストロズのエド・ウェードGMは、フィリーズGM時代、コーチだったミルズを
良く知り、レッドソックスでテリー・フランコナ監督を6年間補佐した、ミルズの力
を評価し、ドレイトン・マクレーン・オーナーが、自らフランコナ監督に電話して
交渉の了解を取り付けました。フランコナ監督は「私が不在のとき、チームを
動かした指揮ぶりは見事。彼なら大丈夫」と、推薦したようです。
これで、レッドソックスは、GM補佐のジェド・ホイヤーをパドレスの新GMに抜かれ、
今度はミルズ。優秀な人材が去った来年はどうなるでしょうか。
「今度こそ、女性GM誕生か」と、騒がれたキム・アンさんのパドレス入りは、
またも及ばず、「2度あることは3度ある」非運が残念です。
ワールドシリーズ期間中は、大きなトレード、人事移動はしないのがMLB
の取り決めになっています。
さあ、いよいよ始まるワールド・シリーズ!。
(了)
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