8月1日、クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで、インディアンスの
殿堂入りセレモニーが行われました。
今年度は選手2人、エキゼクティブ2人。合計4人の方が殿堂入りしました。
選手では、1927年から33年へ、4年連続21勝以上(通算15年間193勝)した右腕、
ウェス・ファーレル投手と、1990年代の主力選手だった、サンディ・アロマー捕手です。
エキゼクティブの2人は、1946年から49年にオーナーだった、ビル・ヴェックさんは
初の黒人選手、ラリー・ドビー外野手を契約し、ア・リーグで初めてカラー・ラインを
破るきっかけを作ったことで知られています。
もう1人は、今年亡くなった、リチャード・ジェイコブス・オーナー。今は改名された
ジェイコブス・フィールドを、クリーブランドのダウンタウンに建設し、この地区
一帯の再開発に成功した功労者です。
オーナー2人とファーレル投手はすでに故人ですが、ただ1人の殿堂入りになった、
アロマーさんは、ホワイト・シャツの軽装で式典に参加しました。
「私は再三のひざ故障に悩まされ、これまで、殿堂入りされている方々
と比べれば、自慢できる成績は残していない。チーム愛と、優勝に貢献した
努力を評価されたのだと思う。それを認めて頂いた、高い評価は本当にうれしい」と、
あいさつしました。
アロマーは、1997年のクリーブランド開催オールスターでは、7回に打った決勝アーチで
MVPを獲得。地元ファンの歓呼に応えました。
これまで、オールスター・ゲームで捕手がMVPに選ばれたのは、ゲリー・カーター
(2回)テリー・スタインベック、マイク・ピアザの3人しかいません。
この年は打率・324、21本塁打、83打点を挙げたアロマーの”ベスト・イヤー”でした。
センター後方に2007年建設された、殿堂「ヘリティージ・パーク」には、4人
の額が掲げられました。
主力の相次ぐ放出で4位のまま、寂しいインディアンスですが、新たな殿堂入り
の方々は、センターから再起を見守っている、と思います。
了
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