フロリダ州スポーツ財団は、8月5日、今春のメジャー・リーグ・キャンプを総括しました。
「今春のメジャー・キャンプは、フロリダ州全体に多大な経済効果をもたらした。
グレープ・フルーツ・リーグ(メジャー春のオープン戦)は39日間、
160万人のファンを動員した。15都市(14球団)で行われた259試合で、
7億5200万㌦(約750億円)の経済効果があった。
各都市平均4700万㌦(約46億円)のプラスで、年間の総収益の半分は、
この1ヶ月間で挙げることができた。さらに、うれしいのは、このキャンプ・オープン戦で
9205人の雇用を生み出した、ことだ。フルタイム、パートを問わず、
多くの人が新たな雇用の道が開けたことは、大変喜ばしい」と、いうレポートです。
今や、時の流れはアリゾナ州のキャンプ。球団流出の食い止めに必死なフロリダ州が
「成功だった。経済効果は十分あった」と、この時期に発表したのは、
「相次ぐ流出に懸命に努力しているゾ」の姿勢がうかがえます。
しかし、だから好転するか、というと、そうでもないのです。
「スポーツ・コンプレックスを新設します。来てください」という、アリゾナの
勧誘は、少しも止まりません。老化した施設が少なくないフロリダが、今後、
どのような手段で改修を進めるのか、明るいニューズは少ない、のです。
今年は2回目のWBC開催で、例年よりオープン戦は早く開催され、試合数
も、動員数も多かったので、正規の日程に戻る、2010年こそ勝負の年
でしょう。これで安心ではありません。
これからが、大変なのです。中地区球団が転出し「フロリダ州は東地区だけ」
になってしまわないように、フロリダ州の前途は、すべては関係者の努力次第です。
了
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