アメリカ・ツアーの最後に訪れたのは「ロサンゼルス・スポーツ博物館」です。
しかし「夏の間は休館します」という案内で閉鎖されたままでした。
ワシントンからロサンゼルスへ飛ぶ前に、ホームページをクリックしましたが
お知らせは同じこと。すぐにEメールしましたが、戻ってきた返事は「わが博物館に
興味を持って頂いてありがとう」という、人を食ったような返事。一番知りたいのは
「いつまで休みなのか?いつから再開するのか?」なのですが、全く手がかりがありません。
ロサンゼルスのホテルへ着いて、すぐ、博物館へ電話しましたが、
テープの録音案内が流れているだけで、何も分かりません。
やむなく、地下鉄で、現地へ出かけました。
ダウンタウンのセブンズ駅からブルー・ラインに乗り、2駅目の「グランド」で下車。
電車に並行している「ワシントン・ブルーバード」の道を3ブロック行くと、確かに
博物館は健在でした。
倉庫を改造した建物で、白の外壁に赤のペイントで入り口。すぐに目立つビルです。
外観は立派です。駐車場もあり、地下鉄からのアクセスは便利ですが、
入り口ドアには休館の張り紙があるだけ。
ドアを押しても、たたいても、誰も出てきません。あきらめるしかありませんでした。
「本当に夏休みなのか?再開できるのか?いつなのか?」。疑問はたくさん沸いて
きます。
この種の博物館は維持、運営ができず、つぶれる例も少なくないのです。
例えば、昨年、華々しく開館した、ニューヨーク・マンハッタンの「スポーツ博物館」
は1年間も持たず、9ヶ月で閉鎖。よほど資金調達をうまくやらないと、
維持運営ができないのです。
このロス・スポーツ博物館は、2008年11月28日にオープンしましたが、
ゲリー・サイプラスさんの個人収集メモラビリアの展示なので、すべては、
サイプラスさん次第。この急激な経済不況で運営の見通しが立たなくなったのか?
心配は尽きません。
約1万点の収蔵品を一度は見たい、と、念じていますが、さて、どうなる
のでしょうか。何度も振り返りながら、ホテルへ戻りました。
了
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