7月26日(日)午後、クーパースタウンで今年度の殿堂入り表彰式典が行われました。
天気は時折雨が降る、あいにくの空模様でしたが、全米から集まった殿堂ファンは
2万1000人。広いクーパースタウン郊外のクラーク・スポーツセンター野外
広場は人の波でした。
今年度の人出は史上5番目の多さ。しかし、この広場は真夏の好天になると、
照りつける太陽をさえぎる屋根がないので大変。帽子、日傘、タオルは必需品です。
また、雨が降ると、地面の芝生は濡れて困ります。この日は暑からず、寒からず
の1日だったようです。式典委員会は全員にボトル・ウォーターを配ります。
ファンの楽しみは、これまで、殿堂入りしている、多くのOBスターに会えること
です。
この日、拍手、歓声がどっと上がったのは、ボストンから大挙襲来した
レッドソックス・ファン。ジム・ライス外野手がついに選ばれたからです。
ライスの祝福に、ライスに左翼のポジションを譲った、カール・ヤストレムスキー
さんが姿を見せると、万雷の拍手。彼は、2000年以来9年ぶりに、クーパースタウン
にやって来たからです。
レッドソックスの左翼手は、テッド・ウィリアムス、ヤストレムスキー、ライスと
約半世紀は3人だけでプレーしてきたのですから、親子代々のボストン・ファンには
2人の対面は、感激のシーンでしょう。3人とも殿堂入りしました。
故人のウィリアムスも、天国から拍手を贈ったのではないでしょうか。
現存する殿堂入りのOB63人中、50人の方々が参列しましたが、
カージナルスの英雄、スタン・ミュージアルさんは所用で、パドレスの
トニー・グォインさんは入院でともに欠席したのは惜しまれます。
ミュージアルさんは、お得意のハーモニカ演奏をビデオで上映し、
ファンにあいさつを贈りました。
サンディゴ州立大学監督のグオインさんは体調を崩し、高血圧、食道炎症
などの治療で、さらに入院を続ける予定です。
グオインさんが、カル・リプケンさんとともに選ばれた1999年は、
史上最多の5万人の人々で「クーパースタウンは埋め尽くされた」、と
まで言われている人気者でしたから、一日も早い回復を
祈るものです。
了
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