本年度のアマ・ドラフトは、6月9日(火)全球団が参加、電話投票で昨年、ナ最下位
のナショナルズからスタート。今季の実力NO・1の評価が高い、サンディゴ州立大学
右腕、ステファン・ストラスバーグ投手を指名しました。
20歳。今季は13勝1敗。15試合に先発、防御率1・32。北京五輪にただ1人のアマ
代表で加わり、1勝1敗、防御率0・64。アメリカ代表の銅メダル獲得に力があった
豪腕です。5月8日の空軍戦にはノーヒット・ノーランも達成。三振17個を奪い、
4月11日、対ユタ大学戦には三振奪取23個。もう、アマ・レベルでは敵なし、の
すごい投手です。
「1日も早く高いレベルで勝負したい」と、意気込むストラスバーグですが、
さて、すんなり入団できるかどうか、疑問視されています。
彼の代理人は、有名なスコット・ボラス氏だからです。
「全米1の右腕にふさわしい評価を」と、ドラフト前から公言しています。
一説では5000万㌦(約50億円)を要求、とも伝えられ、マイク・リゾGMは
「財政的に無理な金額を突きつけられても、サインできるかどうか、分からない。
われわれは、チームを再建出来る投手を求めて、そのために、
NO・1の投手を欲しかった。だが、果たしてどうなるか?」
と、指名後は複雑なコメントでした。
もし、契約期限の8月15日までにサインできなければ今季の入団は
アウト。「彼ならすぐにウチのチームを助けてくれる。1日も早く
入団して欲しい」と、3番打者、ライアン・ジンメルマン三塁手は叫んで
いますが、どうでしょうか。昨年もドラフト指名で契約が折り合わず、失敗
しているナショナルズです。
「そんな大金を要求しなくても、活躍すれば、いくらでも稼げるじゃないか」
と、思うのですが、ボラスは簡単に折れる代理人ではありません。期限
までの攻防が注目です。
了
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