シェパードさんの休養をヤンキースが発表すると、すかさず、ニューヨーク・タイムス紙
は「ついに引退か」の記事を載せました。98歳の高齢を考えると、自然な流れですが、
ヤンキースも「息子さんも父は再起へ努力中」と、否定のコメントを出しました。
どうなるかは、誰にも分かりません。
高くもなく、低音でもなく、自然に聞きやすい声は、誰にも愛されているシェパードさん。
デレク・ジター主将は「彼のアナウンスはみな録音してある」と言うほどです。
殿堂入りのレジー・ジャクソン外野手は「彼こそ神の声!」とまで言う存在です。
ヤンキースは2005年5月7日、ヤンキー・スタジアムで「ボブ・シェパード・デー」
の式典を行い、愛用のマイクはクーパースタウンへ贈られ、展示されています。
選手、監督以外のヤンキースの人物では初めて、ヤンキー・スタジアムの
モニュメント・パークに彫像が飾られています。
新球場のモニュメント・パークにも、展示されます。
ヤンキースは、新球場を「シェパード・パレス」と呼ぶ、と発表しています。
シェパードさんは、セント・ジョン大学のOBで、学生時代はフットボールのQB、
野球は一塁手で活躍。すでに、その長年の功績を称え、
同大学のスポーツ殿堂と、ロングアイランド州スポーツ殿堂入りしています。
メアリー夫人と4人の子供、4人の孫、さらに4人のひ孫もいるシェパード一家。
今年はデビュー58周年になります。
ヤンキースはタンパのオープン戦を22勝10敗の圧倒的好成績
(グレープフルーツ・リーグ1位)で打ち上げ、1日夜、ニューヨークへ戻りました。
2日、新ヤンキー・スタジアムで初練習。3日のカブス戦に備えます。
チーム全員は「シェパードさん、早く元気に」と、祈っています。
私たちも応援しましょう。「ボブ、元気になって!」と。
了
コメント