サンディエゴ一筋だった、史上最多(554)セーブ王、トレバー・ホフマン投手が、
1月13日、ブリュワーズと契約、24日、ミルウォーキー市ダウンタウンの
「ミドウェスト・エアライン・センター」で開催されたファン集会「オンデック2009」
に初めて姿を現し、ブリュワーズのユニホームを着て、約1万人の地元ファンから
歓迎の拍手を浴びました。厳冬のミルウォーキーなのに、早朝の午前5時
にセンターで待つファンもいたほどの熱気ある集会でした。
パドレスの再契約提示が低く、「まだやれる。正当な評価を」と、移籍を決意した
ホフマンには、生まれ故郷のロサンゼルス・ドジャース入りが有力、と言われて
いましたが、球団挙げての誘いにブリュワーズ入りを決めた、のでした。
1年契約、年俸600万㌦、付帯ボーナス150万㌦(合計6億6750万円)の
条件はドジャースもほとんど同じだった、と言われます。
決め手になったのは、GMダグ・メルビンを初め、ケン・モッカ新監督、
パドレス時代、2年間一緒にプレーした、マイク・キャメロン外野手のアタック
も心を動かし、さらに、主任アスレチック・トレーナーのロジャー・カプリンガーが
「ホフマン・プログラム」を作るサポートも大事だったようです。
「こんなに歓迎されて本当にうれしい。私は41歳だが、限界説を吹き飛ばしたい。
やれることを見せてブリュワーズのプレーオフ進出に貢献したい」
と、満員のファンに約束しました。
GMは「彼は肩、ひじも大丈夫。本当の投手に転向したのは1991年。
まだ、肩の限界年齢ではない。41歳だから、と、単純に見るのは間違い」と、
契約を決断した理由を説明しました。
パドレス時代、ブルペンからマウンドへ走って来るホフマンを
励ます音楽”トレバー・タイム”の「ヘルズ・ベルズ」はそのまま、ミルウォーキーでも
流れるそうです。
キヤメロンとともに、心強いのは、パドレス時代のチームメートだった、
殿堂入りのトニー・グォイン外野手の息子、ジュニア外野手の存在です。
「彼は私が初めて会ってとき、まだ10歳の少年だった。今は、力強い味方だ」
グラウンドで実証するのはホフマン自身。41歳で衰えたのかどうか、
新しいシーズンを見守りましょう。
引退後はクーパースタウン野球殿堂入りが確実なホフマン。その現役
最後の勇姿を。
了
コメント