このロサンゼルス新スポーツ博物館は、オーナー、CEOのゲリー・サイプラス氏
が、約25年間も収集した貴重な記念品を公開したもので、その、スポーツ・レジェンドの
歴史を伝えるメモラビリア集めの努力は、ただ、ただ感嘆するしかありません。
今回、特に同氏が大金を投資してオークションで得たルー・ゲーリッグの最後の日に
着たウォーム・アップ・ジャケットが注目を集めています。
これは、今季のオールスター・ゲーム期間中に行われたオークションで競り落としたもので、
37万3750㌦(約3800万円)の大金でした。ゲーリッグ一塁手が、自らライアップカード
にバツを入れ「私は、もうプレーできません」と、涙ながらに別れを告げた、
通算2130試合連続出場にピリオドを打った、1939年5月2日のヤンキースの
試合に着用した由来のあるジャケットでした。
サイプラス氏はニューヨーク市ブルックリン生まれ、子供のころから、ヤンキースの
全盛時代、対抗したブルックリン・ドジャースにあこがれて育った、と言います。
その熱い思いが「ゲーリッグの遺品なら、何が何でも他人には渡さない」と、
競り落としたのでしょうか。
ドジャースのカラー・ラインを破ったジャッキー・ロビンソンの記念品も、サイプラス氏
が大事にしてきたものです。
ヤンキース、ドジャースの収集に力を入れたのは、サイプラス氏が、長年、この
両球団を愛してきたからに違いありません。
「ルースが建てた家」の特別コーナーを設けたのも、ヤンキースへの思い入れが
良く分かります。
開館は水曜日から日曜日。毎日午前10時から午後6時まで。月、火は休み。
あと全米祝日が休館です。
チケットは高めです。大人17・50㌦(約1730円)シニア14㌦(約1340円)
子供は5歳以下無料。6歳ー12歳11㌦(約1060円)。
了
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