フロリダ州・フォートマイヤーズで春のキャンプを続けているレッドソックスは、1日、
現在の施設を拡張、マイナーと合同で行える新キャンプ・タウンが、2012年
にオープンする、と、明らかにしました。
フロリダ東海岸南部のフォート・マイヤーズでは、1993年からキャンプを
続けていますが、中心の「シテイ・オブ・パームス・パーク」は収容7575人しか
なく、狭いので、ボストンから応援に来るファンを収容出来ず、毎年、満員
記録を延長しているものの、「何とかしてくれ」の苦情が絶えず、ついに、
管理している、リー・カウンテイと、新施設建設で合意。今後30年間の
リース契約を結びました。
施設の老朽化に頭を悩ませたレッドソックスは、アリゾナ州へ移転する
レッズのキャンプ地、サラソタが空くのに注目。「施設改修を条件に、移転したい」
と、交渉しましたが「目下の不況ではとても無理」と、サラソタは断りました。
「移転されては一大事」、と、フォート・マイヤーズ側は、新築をOKした、と、言われます。
春のキャンプで来る観光客は、年間、最大の経済効果をもたらします。
だから、フロリダ州のキャンプ地を持つ各都市は、このドル箱を手離したく
ないのですが、近年、アリゾナへ去るチームが多く、どこも、危機感
を持っているのは確かです。
いわば、サラソタ移転をダシにした、レッドソックスの巧妙な作戦勝ち、
と言えなくもありません。
2012年は、レッドソックスに取っては記念の年。ホームのフェンウェー・パーク
の100周年に当たります。新球場は、フェンウェーそっくりに建設され、練習場
も6面、付帯設備として、ホテルの他、様々の娯楽施設も併設される
一大プロジェクトになります。
6日、レッドソックスは「2012年にフェンウェーでオールスターを開催したい。
100周年の記念舞台にしたい」と、MLBに立候補をしました。
まさに、演出効果を十分考えた、展開ですね。新施設の総工費は、8000万㌦
(約80億円)の巨額。果たして、リー・カウンテイが捻出できるのか?
今後の経過が見物です。
了
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