レッズで9年間プレーした、ケン・グリフィー・J外野手が、トレード期限の7月31日、
レッズからホワイトソックスへ移籍しました。生まれ故郷のシンシナチで生涯を
終えたい、願いだったのですが、トレードを最終的に決めたのは、レッズのオーナー、
ボブ・カステラニ氏でした。
「私は、グリフィーには最後までレッズにいて欲しい、と願っている。だが、
殿堂入りにふさわしいキャリアの大スターなのに、彼は、ついに、一度もワールドシリーズへ
出ないまま終わるのでは、気の毒だ。優勝のチャンスがあるチームが彼を望むのなら、
成立させたい」と、移籍OKにサインした、と言われます。
普通の交換トレードは、GM同氏の話し合いで決まりますが、オーナーが乗り出した
異例の成立でした。
7月4日、シンシナチで通算600号を達成。トレード前日の30日には608号を打ったのが、
レッズでの最後のアーチになりました。609号で引退したサミー・ソーサに
”あと1本”と迫っています。
シンシナチのグレート・アメリカン・ボールパークでは、600号の祝福バンナーは
本人の「サンキュー!」のサインを入れて、そのまま、外野に掲げています。
あと0本、のホームラン・カウンターも残してあります。
球場内部の「レッズ殿堂・博物館」のグリフィー関連のメモラビリアは、今後もずっと
展示されるはずです。大スターは永遠にシンシナチに残るのです。
グリフィーは、去るにあたり、ファンに感謝のメッセージを贈りました。
「私がいた9年間、故障ばかりで、満足にプレーできず、チームにも、ファン
にも楽しい思いをさせなかったのは、本当に申し訳ありません。一度でも
プレーオフにでれれば良かったのですが、私の力が足りませんでした。
心から謝ります。皆様の熱い応援を感謝します」。
ホワイトソックスでは新背番号「17」。さっそくセンターでデビューしました。
現役最後を飾りたい、と、旅立ったグリフィーの決意を応援したい、ものです。
了
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