ロサンゼルス市の日系人が集まる「リトル東京」の一角に、「ジャパニーズ・アメリカン・
ナショナル・ミュージアム」(全米日系人博物館)があります。
旧館と新館の2つの建物があり、渡米して道を開いた日系人の苦闘の跡はわかります。
豊富な資料が保管され「ナショナル・リサーチ・センター」で、調べられます。
戦前、戦後の日系人がどのような道を歩んできたか、詳細な展示があります。
ミヤコ・ロサンゼルス・ホテルの通りをへだてた目の前です。このリトル東京にある
ジャパニーズ・ヴィレジ・プラザには、多くの日系の店が並んでおり、東本願寺も、
ホテル・ニューオオタニも近いので、この一帯は日本人観光客なら安心して
観光、ショッピングもできます。
この「全米日系人博物館」は、日系の人々の寄付、日本企業の支援で建てられたもので、
旧館は老朽化して取り壊し寸前だった西本願寺羅府別院を移転し、建物の
外観を残して博物館に改修。さらに、ガラス張りの新館を増設。ガーデンも設け、
このツイン・ビルは立派な姿を見せています。設計はセントリス・ウォークの項で
紹介した、日系人ギョー・オバタ氏です。
地下鉄レッドラインのシビック・センター駅下車。駅前の1番通りを進めばすぐに
見えてきます。
月曜日以外は毎日開館。午前10時から午後5時まで。入館料は大人8㌦。
夜8時まで開いている毎週木曜日は、午後5時以降は入場無料の時間限定サービス
があります。あとの休日は11月の感謝祭、クリスマス、新年の3大祭日です。
詳細は博物館のホームページwww.janm.org/でチェックしてみてください。
ここで日系人のスポーツ歴史を紹介した「モアザン・ア・ゲーム」展と、野球関係の
「ダイヤモンド・イン・ザ・ラフ」の特別展示が開かれました。
アメリカ歴史協会が調査した、日系二世、三世、四世の選手の跡をたどる
展示でした。
日系選手で光り輝くのは、ウォーリー与那嶺選手。すでに、与那嶺さんの
ことは十分紹介していますが、オープニングに招かれた与那嶺さんは「戦争が
終わってから日系の選手はスポーツで活躍した。私も、先輩に負けまいと、
努力しました。こうして、ロサンゼルスでも飾られたのは感無量です」と
喜びのあいさつをしました。
了
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