2003年、新たにスポーツ・コンプレックスを建設、フロリダ州でキャンプしていた
ロイヤルズと、レンジャーズをキヤンプ地誘致に成功した、サープライズ市は
「2球団がアリゾナに来てくれたお陰で注目され、人口は10倍にも増えた。
この地区の経済効果は計り知れないものがある」と、大喜びです。
フェニックス市の北西、ルート60から、グランド・アベニューを約1時間走れば到着します。
サープライズ市は、1997年には人口1万5000人の、無名の小都市でしたが、
今や、10万人を突破。1万714席収容のメイン球場を、レンジャーズ、
ロイヤルズの2球団で交互使用。練習場は12面もあり、マイナーの宿泊施設や、
他の練習設備も併設し、その広大な最新設備は驚くばかりです。
正式名称は「サープライズ・リクリエーション・キャンパス」。
駐車場は2チーム別々になっており、それぞれ「レンジャース・ファン」
「ロイヤルズ・ファン」と、なっています。「間違えて喧嘩にならないように」
という配慮です。担当記者の駐車場も同様に別々です。
チケットは、メインのダグアウト席は一番高く17㌦。芝生席は6㌦です。
「狭かったフロリダから、さえぎるものもない、広々としたこのサープライズ
へ来てから、本当に楽しく野球に打ち込める」と、両チームは満足土十分です。
市は州、郡と分担して、開発の総工費、4830万㌦(約51億3600万円)
も掛けた巨額投資は、次第に実りつつあります。
この近隣には、何も見るべきものは有りませんでしたが、
「野球を観戦に来るファンが増えて、ここで働く人も増え、町の知名度
も上がり、さらに経済効果が期待できる、と思います」と、市当局は
明るい表情です。
了
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