セントメリー市の「カナダ野球殿堂」には、日系2、3世の築いた朝日チーム
も殿堂入りしています。第2次世界大戦終了後、カナダは、バンクーバー地区で
活躍した朝日の地区貢献を認めて復権の道を開き、大戦終了後、58年の空白を経て、
この殿堂入りしました。
戦争中の日系人への迫害はひどく、財産没収、強制収容所入り、と、苦難をなめた
方々は、晴れてカナダの一員、として長く、伝えられることになった、のです。
2003年、この殿堂表彰式には、現存される朝日のメンバーの方が参加しました。
「小さい日本人が良くやった、ということでしょう」と、みんな、感激した、と言われます。
カナダ野球発展に功労のあった人物、だけがカナダ野球殿堂入りして
いますので、日系人は万感胸にこみ上げる、ものがあったでしょう。
さらに、この殿堂に膨大な資料を寄付。自ら、カナダ野球の発掘研究に努力された
ハリー・シモンズ氏も大事な人です。彼は、息子に研究を委託し、100年余の昔の資料
は大切に保存してきた遺産ばかりです。
館長は「これら資料を散逸させず、後世に伝える役目は重大。今後、
図書館を併設して、資料を整理し、一般公開したい」構想のようです。
当初、年間訪問者は4000人でしたが、次第に増え、2000年からは
年間1万人を超える入場者になった、と言われます。
セントメリー市は、バット製造も盛ん。カナダ特産木材で作ったバットは、
多くの大リーガーに愛用されています。
セントメリー市が、ニューヨーク州のクーパースタウン、と同じようになる日
も遠いことではない、と信じています。
ここは冬季はクローズされますが、5月からは、毎日オープン。大人5㌦で
OKです。いつか、チャンスがあれば、この「石の町」を訪ねて下さい。
了
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