タンパ・レジェンズ・フィールドの正面広場芝生公園には、「モニュメント・パーク」
があります。
ヤンキー・スタジアム外野奧にある、伝統と歴史を飾るOBたちの、モニュメント・パーク
と同じ構想ですが、あのような、立派なレリーフ像ではなく、簡素な円形の背番号が
飾られている記念碑です。
全部で16人。白地にピンストライプが入り、黒の背番号を中央に置き、
その周囲を黒の縁取りがしてあります。
この背番号板が、黒の鉄柱を支柱に建っています。その下には、読みやすいように
斜めになった、濃いブルー地に白文字で書かれた説明文が添えられています。
一番前には、7(ミッキー・マントル外野手)3(ベーブルース外野手)
5(ジョー・ディマジオ外野手)8(ヨギ・ベラ捕手)の4大スターが一列に
並んでいます。
その説明文は簡単明瞭。極めて鮮明に横顔が描かれています。
ディマジオの文は「神に感謝します。私をヤンキースの一員にして下さったことを」。
「近代野球の華」はマントル。「最も愛された男」とはルース。なるほど、と思い
ますネ。
一列下がると、左腕・ホワイテイ・フォード投手には「二ューヨークの
ストリート野球から育った無名の少年は歴史に残る投手の1人に
なった」とあります。
「ベスト・ショートストップ・エバー」とあるのは、フィル・リズトー遊撃手。
飛行機事故で亡くなった、サーマン・マンソン捕手は「プレミア捕手」
の一言です。
この公園を作った、ジョージ・スタインブレナー・オーナーは
「常に大先輩の功績を忘れるな」の、の願いを込めた、のが分かります。
ここを眺めて球場入りする人も少なくありません。
1階にはグッズ・ショップ(ヤンキース関連の約100種類)もあります。
事務所入り口には、ワールド・シリーズ優勝トロフィー(レプリカ)
が3つ飾られています。頼めばすぐに見学できます。
私が各地の紹介を書くために、参考になったのは、
「フォダーズ・ベースボール・バケーション」の本です。(FODORS社)。
すでに3版を重ね、長年、野球歴史研究を続けてきたブルース・アダムス、
マーガレット・エンジェル夫妻の共著です。
全米各地を丹念に歩き回った、詳細なレポート。とてもいいガイドブックです。
自ら体験したことを書いているので大変有り難い本です。
物価の変動で食べ物の値段などは、今は違うかもしれませんが、
知らない土地を訪ねるには、手放せない1冊です。1部20㌦。
丸善などで手に入る、と思います。
了
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