ニューヨーク・ブルックリンには、かって、ヤンキースと対抗する人気の
ドジャースが下町のファンを集めていましたが、1957年、ロサンゼルスへ去り、
ファンが愛したエベッツ・フィールドは取り壊され、今は、跡形もありません。
ファンは野球が消えたブルックリンに復活を願っていましたが、約半世紀もの
長い中断から、2001年、ついに、44年ぶりにプロ野球が戻ったのです。
その名も「ブルックリン・サイクロンズ」。
遊園地のある、コニー・アイランド地区に、7500人収容の専用野球場
「キースパン・パーク」が建設されました。
この「下町市民の憩いの場として、野球場を造ろう」と、決断したのは、
メッツのフレッド・ウィルポン・オーナーと、当時のニューヨーク市長、
ルドルフ・ジュリアーニ氏の2人です。当初の構想は6500人規模の計画でしたが、
ファンの熱い熱意を受けて、さらに1000席を増設しました。
この球場完成に併せて誕生した野球チーム「サイクロンズ」は、
ニューヨーク・ペンシルバニア・リーグ(A級)に所属。年間75試合の日程です。
ここの観客動員は驚異的なのです。毎年、満員続きです。
マイナーでは最多入場記録を作る人気。2007年は29万4972人のリーグ最多記録。
毎年6月開幕、9月初旬に閉幕のショート・シーズンですから、
この満員続きとは驚きです。
球場は「キースパン・パーク」と、命名され、工費3900万㌦(当時約46億8000万円)
で、2001年6月25日にオープン。ジュリアーニ市長が始球式で祝いました。
キースパン・パークへ行くには、ニューヨーク市マンハッタンから、ダウンタウンへ
向かう地下鉄に乗るのがベスト。F、N、Wラインと、ローカル(各駅停車)のQライン
に乗れば、約1時間で終点のコニーアイランド駅に到着。
駅を降りて直進、交差点を右折すれば目の前です。
反対側には「コニー・アイランド遊園地」。遊び場いっぱいのブルックリンです。
了
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