実は、俳優ら有名人「セレブ」のプロ参加は、初めてではありません。
歌手、ガース・ブルックスは1998年から2年間、パドレスへ、2000年メッツ、
2004年ロイヤルズにも加入。通算47打数2安打しています。
彼は自分のチャリテイ基金「タッチ&オール」への行事として
許可を取り、真剣にアピールしました。
さらに、音楽家のブルース・ホーンスビーも1997年、エンゼルスで
代走で起用され、俳優のトム・セリックも1991年、タイガースで代打三振
があります。
その他、NBA参加で3㌽シュートまで決めたパーシー・ミラー。MLSの
ロサンゼルス・ギャラクシーで5試合プレー。1アシストしたアンドリュー・
シューもいます。
いずれのセレブも素人ではなく、経験者。昔やった記憶を背にしての
挑戦でした。今回も、バド・セリグ・コミッショナーの特別許可は取ってありました。
クリスタルの起用を1番・DHにしたのは、内野、外野に使えば、試合が
混乱する恐れがあり、彼自身も傷つくからの配慮でした。
対戦相手のパイレーツも「MLBの親善大使。OKだ」と、ジョン・ラッセル監督
は快くOK。相手が左腕投手だったため、前日練習では、OBの左打者
チィノ・マルチネスがバッティング投手を買って出て、90分も練習。左翼線
二塁打性の当たりも飛ばした、そうです。
「あの年でこんなに野球をやれるとは」と、ティノもびっくり。
試合後は「オレは60歳目前で、あんなに体が動くかな、と考えた。すごいゼ」
と、見直したヤンキース・ジョー・ジラルデイ監督は、自分がサイン
して打順表をプレゼント。
A・ロドリゲスは三振ボールを受け取り、すぐにクリスタルへ。クラブハウス・マンも
撮影したDVDを贈りました。
「大変ナーバスネ」と、心配しながらビデオ撮影したジャニス夫人。
背番号60を1日だけ譲り、ロッカーも空ける好意を示した、コデイ・ランソン遊撃手
には、クリスタルも感謝を込めて、お礼の時計を贈りました。
「ファンがこんなに喜んで歓迎してくれたのはグレート。彼はいかに
ヤンキースを愛しているか、その熱意が分かった」と、ハル・スタインブレナー・オーナー。
良かった、クリスタル・デーでした。
了
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