フロリダでキャンプ中の18球団の分布図は、西海岸8、東海岸6、
中地区4。メキシコ湾に面し、内海のタンパ湾周辺が最も多くの球団
があります。西海岸の南端はフォート・マイヤーズ(レッドソックスとツインズ)
北へ上がるとサラソタ(レッズ)ブラデントン(パイレーツ)。タンパ湾に
セントピタースバーグ(レイズ)クリアウォーター(フィリーズ)ダニディン(ブルージェイズ)。
タンパを中心に4球団が集結しています。
ヤンキースの本拠、タンパ・レジェンズ・フィールドは、1996年にスポーツ・コンプレックス
を建設。メイン球場以外に2つの練習フィールドを持ち、室内練習場も完備した施設です。
敷地の総面積は12万4000平方㍍、もの広大な場所です。
メイン球場は、ニューヨークのヤンキー・スタジアムのレプリカ・スタジアム、
と言われるほど、そっくりに造られています。
「ここで若手を鍛えて、将来はヤンキー・スタジアムを目指す意識を持たせる」
という教育的な激励を込めた構想でした。太陽光線の具合もヤンキー・スタジアムと
同じ角度になるように設計した、と言われます。
当初は1万387人収容でしたが、現在は1万1076人に増加。
内野はヤンキースタジアムと同じ自然芝です。
座席はヤンキース・ブルーに塗られ、オープン戦は前売りで完売、当日売りはなく、
連日満員の盛況です。約3年間の工期で完成しました。
施設建設費は1750万㌦(当時19億2500万円)土地買収造成費は3000万㌦
(当時33億円)にもなり、別会社の「タンパ・スポーツ・オーソリテイ」が運営維持
に当たり、ヤンキースは30年間リース契約、という形で独占使用しています。
目の前を走る北デール・マブリー高速道路を隔てて、聳える巨大なスタジアムは、
NFLタンパベイ・バッカニアーズのホーム「タンパ・スタジアム」。
1998年9月20日、レジェンズ・フィールドより2年遅れて誕生しました。
6万6321人収容の座席。最大7万5000人も入ることができるほどの大きさです。
レジェンズ・フィールドの三塁側スタンドに座ると、右翼席越しにタンパ・スタジアムが
良く見えます。
バッカニアーズは2002年の第37回スーパーボウルに優勝しました。
オープン戦が終わると、4月から8月まで1Aタンパ・ヤンキースが
フロリダ州リーグの公式戦。5月にはフロリダ州高校選手権も開催。
まさに”伝説の”という看板通りのキャンプ地です。
了
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