ヴェロビーチのドジャータウンは、総面積82万1087平方㍍。昔の後楽園球場の
134倍にもなる広大な施設です。通りには「コウファックス」「ロビンソン」の有名スターの名前
が付けられています。見渡すばかりの青空、太陽、オレンジ畑の土地です。
ここは「インストラクショナル・キャンプ」と、呼んできました。単なる野球技術の訓練
だけではなく、グラウンドでのマナー、チームワーク、共同生活のしつけ、なども
若い選手に教え込む場だった、のです。
宿泊施設も選手宿泊ヴィラは91室。スィート室もある部屋もあります。
マイナー組の簡素な宿泊施設と大きな違いはありますが、昇格すれば
待遇も上がる、ことをはっきりさせています。
例年、ドジャースは春のキャンプが終わると、一般企業の研修、会議にも
貸し出し、他のプロスポーツのトレーニング場にもなりました。
ドジャースは去るに当たって、この施設を売却せず、ヴェロビーチ市へ
寄贈。今後、有効に使用してもらう、ことも決めました。転売で施設が散逸
することを避けた措置でした。
ヴェロビーチ市長、トーマス・ホワイト氏は「長年、地域、市民に
ドジャースが残してくれたものは、素晴らしものばかり。すべて我々の宝物です。
今後、さらにこの施設を生かした方法を考えたい」と、感謝の言葉を捧げました。
来年2月には、新たにオリオールズがここでキャンプイン、することも
内定しています。
ドジャースはロサンゼルス移転50周年記念事業のために、3月17日
のアストロズ戦を最後に、アリゾナ、ロサンゼルスへ移動することになっています。
もう、お別れは目前。最終日は様々のサヨナラ行事がありますが、メイン
のホルマン・スタジアムはわずか6500人しか収容できない、小さな球場なので
17日は、熱烈ファンで超満員になるのは間違いありません。
ここは、ダグアウトもなく、ベンチも狭い木製長椅子。外野は芝生席。
しかし、目の前で選手の躍動が見られる、いい球場です。
どんな試合が繰り広げられるでしょうか。
了
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