27日。タンパ・レジエンズ・フィールドの球場名改名式典が行われました。
パイレーツを迎えたホーム・オープン戦最終戦。快晴。気温22度。この日も満員。
1万719人のヤンキース・ファンで大入りでした。
MLBコムがこの情景を詳しく伝えています。
試合開始前の式典は約10分間。これまでの「レジェンズ・フィールド」から、正式に
「ジョージ・M・スタインブレナー・フィールド」へ移行したのです。
左翼スタンドに、白地にミドナイト・ブルーで描かれた改名幕が披露されると、
場内のヤンキース・ファンは、全員スタンディング・オベイションで、
前オーナーの栄光を称えました。
白シャツ、ブレザー、サングラス姿のジョージ氏は、愛用のゴルフ・カートで場内を一周。
一塁側ヤンキース・ダグアウト前で降り、出迎えたナインと握手。
「こんなうれしい日はない。一生忘れない」と、あいさつ。拍手、また拍手でした。
試合前の始球式は、スーツ姿のジョアン夫人が、マウンド手前で、ヨルゲ・ポサダ捕手
に軽くトス。
場内にはフランク・シナトラの名曲「ニューヨーク、ニューヨーク」が流れ、
花火が上がり、空には3機のヘリコプターが飛来。盛大な式典でした。
この日は、パイレーツに2-5で敗れ、ホーム最終戦を飾れませんでしたが、
通算ホームの動員は、13万9496人。大リーグ・オープン戦最多動員を記録。
まさに王者の貫録です。
この日でタンパを打ち上げたヤンキースは、マイアミでの対マーリンズ2試合を経て、
ニューヨークへ帰還。30日、ヤンキー・スタジアムで練習。31日、
ブルージェイズを迎えて、2008年公式戦のプレーボール。
すでに、前売りは380万枚を突破。史上最高の人気です。”ラスト・ヤンキー・スタジアム”
の盛り上がりは、ものすごい、の一語です。
77歳のオーナーは「レジェンズ・フィールドのままでいい」と、改名にOKを出しません
でしたが、地元郡、タンパ市は「オーナーの偉大な功績を永久に残そう」と、後押し。
オーナー職を受け継いだ、息子・ハル氏の説得でついに実現しました。
来年は、地元郡に「スタインブレナー高校」も誕生。タンパ地区の発展に尽くした
ジョージ氏の援助はだれも忘れないでしょう。
ハル氏には「お前が先頭に立て!ハードにチームを引っ張れ!と、激励した、
と言われます。1966年にオープンしたレジェンズ・フィールドは、新たな歴史
へ踏み出しました。「ハロー!ボス」の大合唱。今季のヤンキースは
どんな展開になるでしょうか。
了
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