13日、タンパ・レジェンド・フィールドでキャンプ中のヤンキースに
珍客がデビューしました。ヤンキースと”1日だけの”マイナー契約した、
俳優、司会者、コメディアンのビリー・クリスタルです。
この日の対パイレーツ戦に1番DHで先発。左腕ポール・マホームに6球粘り、
1球だけファウルしましたが、カウント2-3から三振。この1打席で交代でした。
満員(1万705人)のヤンキース・ファンは、真剣勝負に、ヤンヤの喝采。
これはお笑いではありません。
マホームも力投。クリスタルもフル・スイングの対決でした。
「開幕間近の大事なときに、何で、そんなお遊びの演出を」と、不思議に思いますが、
この日を選んだのは、クリスタルのスケジュールの都合に合わせ、さらに
翌日が満60歳の誕生日。背番号も「60」のユニホームを用意する、
という念入りの準備でした。
ニューヨーク生まれのクリスタルは、子供のころからの熱狂的なヤンキース・
ファン。「いつか、一度でいいいからヤンキースのユニホームを着たい」という夢
が、ついに実った、のでした。
彼は、単なるファンではなく、ニューヨーク・ロングビーチ高校時代、
2年生では年間打率・348を記録した、優秀な内野手だった、と言われています。
夢実現へ漕ぎ着けたのは、昨年12月、クリスマス休暇で、コスタリカへ
遊びに行ったクリスタルが、偶然、ヤンキースのデレク・ジター遊撃手に
ばったり出会い「一度、キャンプでやらせてくれ」と、頼み込んだのが、
きっかけでした。
ジターは関係者に直訴。この夢を叶える、ことが出来た、のです。
スターと俳優の友情の架け橋、とは、心温まる話ではありませんか。
了
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