メトロ・ドーム、その３

メトロ・ドーム内部には、ツインズ殿堂があります。

1月２８日、ツインズの殿堂入り選手が発表され、今年度は

ツインズ歴代最多セーブ王、リック・アギレラ投手が選ばれました。

１９９１年の優勝当時、４２セーブのチーム・セーブ新記録。

ツインズでは通算２５４セーブを挙げ、5年間、３０セーブ以上した、一流クローザーです。

ナインからは「アギー」と呼ばれて信頼厚い投手でした。

表彰式は6月21日、メトロ・ドームで、対ダイヤモンドバックス戦の試合前、

行われます。

「ノミネートされた、とは聞いていたが、本当にうれしいよ。

メッツからトレードされて、ツインズで救援に転向したのが僕の運命を開いた」

と、引退したアギレラは、カリフォルニアの自宅で声を弾ませていました。

これで、ツインズ殿堂入りは、19人になりました。表彰額は、1階正面入り口

の壁面に掲げられます。現在の選考委員は５７人。「ツインズの発展に功労があり、

在籍3年以上」と、規定されています。

選手だけではなく、ワシントンからミネソタへの移転に努力した、

カルビン・グリフィス・オーナーも、２０００年の初代選考で選ばれました。

４０年余も「ボイス・オブ・ツインズ」と、ファンに親しまれた、ラジオ中継一筋の

ハーブ・カーネル氏も、２００１年に表彰されました。

カーネル氏は、フォード・フリック賞を受賞。１９９６年にクーパースタウン

殿堂入りしているツインズの宝、とも言える名物アナです。

選考委員は、当初の２４人から倍増し、毎年1回、委員全員の投票で受賞者を

決めています。

外野フェンスの壁には、ツインズ永久欠番7人の垂れ幕が掲げ

られています。クーパースタウンの殿堂入りした、ツインズの

名センター、カービー・パケット外野手の「背番号３４」がペイント

されています。パケットはすでにこの世を去ったのが惜しまれます。

了