レイ・クランプさんの「ミネソタ野球博物館」は、築100年余の古いビル。
博物館の館内は狭く、1人が通るのがやっとの狭さです。
左側のグッズ・ショップは、天井まで高く、ユニホーム、シャツが吊り下げられ、
満艦飾の感じ。こちらの方は広々としています。
展示室は右側です。もう、どこにも収容するスペースがないほど、ぎっしり
詰まっています。オーナー夫妻は、入り口の受付兼レジに座っています。
「見学したい」と、言えば、すぐに案内してくれます。
クランプさんは、私に「これを見て下さい」と、示した写真は、巨人がベロビーチ
キヤンプ(ドジャースと合同練習)でツインズとオープン戦で対戦したとき、
王貞治一塁手と、父に連れられてきた、少年時代の息子さん、ジュニア氏が
握手した写真でした。
「日本のキング、王さんとの記念写真は、きっと、ウチの宝物になる。私は
練習時間の合間にお願いして、撮った1枚です」。後年、王一塁手が
最多本塁打記録を作ると「やはり、私の期待したような偉大な選手だった」
と、感激したそうです。
殿堂入りスターのサイン入り黒バットが30本も「ウォール・オブ・
セレブリテイ」と、付けられた写真集とともに、クランプさんの自慢のひとつ。
エルビス・プレスリーが、メトロ・ドームで公演したときのポスターと
写真も、クランプさんのお宝。「彼の全盛時代の迫力は、ものすごく、
いい男でしたね」。
野球のスナップ写真集は、すべて選手のサイン入り。もう、ペン字のあともかすれて
判読しがたいのですが、何度見ても、当時を思い出すものばかり、
だそうです。
ツインズの試合日には、夫妻でメトロ・ドーム内に出張。スナック・バーも
開店します。「全部原価サービスですよ」と、PRしました。ここのグッズ・ショップの値段
もドーム内部売店よりも安く、売れ行きは好調。
「ファンには喜ばれているのはうれしいのですが、ツインズよりも、
バイキングスのグッズの方が良く売れる、のが、いささか寂しい」と、
言いました。
夫妻は、ここを、いつまで運営して行けるのか、前途は分かりません。
メトロ・ドームへ行かれたら、この黄色のビルを訪ねて下さい。
了
コメント