この「レンジャーズ・博物館」は、「地元の青少年へ、
野球の歴史、伝統、文化を知らせる、教育センターにする」と
建設の目的を、はっきり説明しています。全階の配列は、
すべて、その線に沿う形になっています。
3階には、広いスペースを取る「ラーニング・センター」を設置。
この博物館運営に、アミー・ポリー館長を筆頭に、常時、6人
もの球団職員を置いているのも、球団の、地元への野球浸透
の熱意が分かります。球場内部に、博物館を設けている
球団は、他にもありますが、これほど、多数の人数を置いている球団
を知りません。建設当時は、常時8人も配置されていました。
運営が軌道に乗り、2人減りましたが(この内、セキュリテイ要員は
2人)教育・ツアー専属コーディネイターは、女性のベテラン、ジェニー・マクミレンさん
です。
1階は、広々とした吹き抜けの展示室。ここが、歴史展示コーナー
で、クーパースタウンから借りた展示物の多くは配置されています。
ここの壁面に、掲げられているのは、伝説の大スターばかり。
ベーブ・ルースを始め、ルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオ、
ロベルト・クリメンテ、ハンク・アーロンらの、躍動するプレー写真とともに、
彼らの名言を添えて展示しています。
「大スターの言葉から、彼らが、何を訴えるのか、を学び取って
欲しい」と、その狙いを説明しています。
グラブ、バット、スパイク、ユニホームらの、昔からの変遷を
詳しく教えるコーナーもあります。
スタジアム・ツアーは、この博物館巡りとセットされ、約50分間
を掛けて、じっくりと、巡廻します。有料(大人10㌦、約1150円)
ですが、これに付いて回り、説明を聞いてから、この博物館
を見て回るのが、一番、勉強になる、と思います。
1階には「野球トリビア・ゲーム」の、遊び場コーナーも設け、
レンジャーズ・ギフト・ショップもこの中にオープン。
レンジャーズ関連のグッズ販売をやっています。
初代のレンジャーズ会長、トム・シーファート氏が、
1994年のオープン当時、自ら書いた建設趣意書の碑文が、1階に
あります。
「過去の名選手が築いてきた伝統を、レンジャーズの成り立ちを、
みなさん、良く知って欲しい」と、訴えています。
この言葉から、レンジャーズの良さを感じました。
了
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