博物館2階の「テキサス特集」コーナーこそ、この博物館
の、レンジャーズ特色を出したものではないか、と思います。
レンジャーズは、ワシントン・セネタースが移転して誕生した
球団ですが、テキサスの野球が、いかに、歴史が古く、
伝統があるか、を主張している、展示なのです。
今のテキサス・リーグは、2Aですが、かっては、メジャー・リーグ
以前の1888年に誕生。マイナーでは、最古の歴史がある、
リーグ、なのです。
その栄光の時代を詳細に解説するコーナーが「テキサスの
スターたち」の写真特集。グローバー・アレキサンダー投手は、
1930年にダラスで投げ、ディジー・ディーン投手も、ヒューストンで、
ハンク・グリンバーグ一塁手も、ボーモントでプレーしていました。
ロジャース・ホーンスビー監督も、テキサスで3年間指揮。
トリス・スピーカー、アル・シモンズ、ジョージ・シスラー、
カール・ハッベルらも、テキサスでプレーした経験があります。
「こんなに多くのスターがいたのか」と、眺めれば、新たな
発見ばかりです。テキサス野球の神髄に触れることができます。
現役のロジャー・クレメンス投手も、ランデイ・ジョンソン投手
もテキサスには深い縁があります。
レッズ、タイガースで指揮し、クーパースタウン殿堂入りした、
名将・スパーキー・アンダーソン監督も、現役時代は、
テキサス・リーグの花形内野手だった、ことも、ここで
知りました。「スパーキー」の名前のいわれは、
アンダーソンが、ここでプレーしていた当時、ファイト満々のプレーが
評判を呼び、当時の実況アナが命名した、というエピソードも
説明されています。
ここで、女子野球が創立されたのは、男子よりも早く、1865年
だった、と言われています。そのテキサス女子野球コーナーも
あります。当時2クラブがプレーし、長袖のフリル付きシャツでプレー
した、珍しい写真も展示されています。
ここで、じっくり観賞していると、時間も忘れてしまい「もう、閉館ですよ」
と、うながされるほどでした。
了
コメント