アリゾナ・チェーズ・フィールドの場内には、様々の
仕掛けがあります。
正面入り口から、メインコンコースへ掛けての、高い
天井に、飾られているのが「野球は紀元前から行われて
いた」と、いう、テーマの連作壁画です。
「ギリシャ時代から、ローマ帝国時代のボール遊びの
壁画は、野球の前身だった」の意味を込めた、古代スポーツ
の壁画が、柱と柱の間の天井に、はめ込まれているのです。
この学説が、正しいか、どうか、の議論はさておき、
建設前に、外壁に画かれていた、子供たちの絵も、
野球のイメージ画、として、大切に、保存されています。
まさに、見上げる高さの壁画は、他の、メジャー球場
にはない、特徴がある、創作美術でしょう。
メインゲートから入ると、すぐに右横ある「チーム・ショップ」
には、3人のスターが、ガラス・ケースに収められて、ファンを
迎えています。
アリゾナ州地区で社会福祉活動に従事している、
1950年代の黒人投手、ジョー・ブラックの額が、左に
あります。
さらに、元カージナルス捕手、放送解説者で有名な、ジョー・
ガラジオラ氏の額も右端にあります。
故障で休んでいますが、ダイヤモンドバックスの現役左腕、
次の300勝投手、と言われる、ランデイ・ジョンソン投手の
額は、一番目に付く中央に置かれています。その関連写真、
記念グッズが集められ、ファンが、必ず足を止める、一番人気の場所です。
ランデイは、ここ、フィニックスに近い、パラダイス・バレーに、専用の
トレーニング室まで備える、豪壮な邸宅を構え、「選手
として、アリゾナで現役最後を迎えるように、ベストを尽くしたい」
気持ち、だそうです。
センター後方のピクニック・エリアには「ザ・コックス・クラブハウス」が
設けられ、クーパースタウン殿堂入りしている、名手の展示が
あります。
通路の柱には、ガラスケースに収められた、様々な選手、関係者の
展示が展開しています。場内を一周すれば、野球不毛の地だった、
アリゾナに、野球文化を浸透させよう、と、努力している、チーム
の姿勢が伝わり、野球の変遷が、地元ファンに良く分かる、
のではないでしょうか。
了
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