ドジャー・スタジアムには、様々の、殿堂形式の展示が
あります。
正面、エキゼクティブ・オフィスの入り口から入ると、
左側の壁面に、2種類のボールを、ぎっしり詰めてある「ドジャース・
ドリーム基金」の展示があります。ドジャース・ファンで、チーム
を支えている、賛助会員の献金した、記念ボール。赤の縫い目
が印象的なボールは75㌦、ゴールドの縫い目があるボールは
250㌦の献金。
それぞれ献金した方には、同じボールのレプリカが贈られています。
すでに、このボール展示ガラス・ケースは5個。総計1080個
ものボールが、ずらりと並んでいる様子は壮観です。ドジャースは、チームを
支持して来たファンを、いかに大切にしているか、が一目で分かります。
地下のダグアウト・レベルへ通じる、コンコース壁面にも、上から下まで
いっぱいに、ブルックリン時代から、現在までの、全選手の名前が
書き込まれた、歴史展示があります。無名の選手もいれば、大スターも、
発見できます。白地に、ドジャー・ブルーの濃淡で、何重にも
書き重ねられ、本当にびっしりと、埋められています。
私は、日本人のパイオニア、野茂英雄投手の名前を、探し当て
ました。淡いブルーの文字で、やや大きめの字。HIDEO NOMO
を見たときは、胸のときめきを感じました。
「5年連続新人王」の写真も印象的でした。その中には、野茂もいるのです。
この写真額は、別壁面に掲げられています。
ドジャースは、1992年のエリック・キャロス一塁手、
1993年マイク・ピアザ捕手、1994年ラウル・モンデシ
外野手、1995年野茂英雄投手、1996年トッド・ホランズワース
外野手の5人を、ナ・リーグの新人王に送り出しました。ドジャースが
5年連続独占したのは、ナ・リーグの歴史上初めての快挙です。
5人が、肩を並べて年代順に写っている、貴重な写真です。
今や、野茂も事実上の引退。現在も、メジャーで現役を続けているのは、
アスレチックスでDHでプレーしている、ピアザただ1人。
盛衰の激しい、メジャーの、時代の流れを感じさせる、貴重な写真でした。
了
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