MLBは公式戦日程終了の4日、今季の観客動員数を公表
しましたが、総動員数は7306万1780人。3年連続の減少
でした。
最高だった2007年(7950万3125人)に比べると、7%、
昨年比も0・4%の減少です。
今季は両リーグで17球団もダウンしていることが深刻です。
もはや、ファンが来ないのは、一部ローカル地区だけではない、
ことがはっきりする、全体の退潮です。
アメリカ全体の不況はプロ・スポーツに、大きくのしかかる
傾向が見えてきました。
2003年から連続完売記録を続けてきた、ボストンでさえも、
ついに、前年割れ。初めてマイナス1万6253人。
アメリカン・リーグで増加したのは、わずか4球団しかいない
のです。地区優勝に沸くテキサス(34万9155人増加)
と、新球場ターゲット・フィールドの完成で、一気に300万人
の大台に乗るツインズ(80万7403人増加)の2チームが
抜けている以外は、オークランドが9608人増加、
アナハイムも1万428人増加。ヤンキースは、両リーグ
1位の376万5807人(前年より4万6449人増加)で
ニューヨークのファン人気は落ちません。
転落組で最悪はメッツの60万8833人減少(4万人以上
は5試合のみ)。次いでインディアンスは37万4598人
減少、ア・リーグ最小動員です。次いでミルウォーキー
の33万920人ダウン。
毎年、首位だったドジャースも、ついに、19万9335人
も減り、首位はフィリーズに明け渡しました。フィリーズは
チーム新記録の367万7429人を記録。123試合
連続セルアウトを続けています。
フィラデルフィアのシティズンズ・パークは、満員の
真っ赤なスタンドで、ファンは、連日「ファイテン・フィリ・タオル」
を振り続けている光景が目に浮かびます。
かって300万人動員を記録、連日満員だったトロントは、25万
6574人減少。クリーブランドと同じようにガラガラです。
セントルイス、シカゴ(リグレー)も300万人は超えましたが、
ともにダウンでした。
もはや、チケットの値上げもタブ-です。
早々と来季の日程を発表した大リーグ。動員作戦は
どこも慎重です。
了
コメント