マイアミ・マーリンズがブルージェイズに仕掛けた、合計12選手を交換する大型トレードは、
先週からセリグ・コミッショナーが、看板選手を放出するマーリンズの姿勢に
疑問を持ち、特別委員会で調査中でしたが、19日、ようやく承認され、
この商談は成立しました。
セリグ氏は直接、マーリンズのオーナー、ジェフリー・ローリヤ・オーナー
から聞き取り、「将来の新マーリンズへ再建するための第1歩」という確約
を得て、やっと承認したもので、こんなに長引いたトレードは異例でした。
174勝の左腕、バーリー、2011年のナ・リーグ首位打者レイエス、2010年の
ベスト防御率投手ジョンソンら5人を放出、その前にはクローザー、ベルも放出
したマーリンズ、いまや、チームは看板スター不在の骨抜き状態ですが、
これで、約1億4650万㌦(約119億円)の年俸が浮いた、とも
言われています。
しかし、これではファンは来るのか、だれしも疑問に思います。
ローリヤ氏は、この日、成立の声明を出し「この2年間、連続最下位。投資の効果は
なかった。一大決心をして、チームの方向転換を図る第1歩な
のです。ファンのみなさん、ご理解を」と、訴えました。
ブルージェイズから来たのは無名の7選手。これら新人が、今季
のアスレチックスのような大暴れをするかどうか、全く未知数です。
地元ファンからは連日、「悪いのは選手だけではない」の抗議が殺到して
います。新設されたマイアミ・スタジアムは、連日満員どころか、
ナ・リーグ12位の221万9444人。平均2万7401人。
常時3万人以上動員の青写真は夢でした。
先日は35歳のピエール外野手を補強。「若返りするのではないのか?」
という慰問の声もあります。果たして再建はなるのか、この荒療治の
行方は注目です。
MLBコム、CBSスポーツラインのレポートでした。
了
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