メッツのベテラン33歳の左腕、ヨハン・サンタナ投手が、1日、ホーム
のカージナルス戦で、メッツ史上初のノーヒット・ノーランを達成しました。
打者32人。四球4個を出しましたが、バックの好守が助け、8-0
の圧勝でした。
微妙だったのは、6回表、先頭打者、カルロス・ベルトラン外野手の
打った打球。三塁ベースを超え、ライン上に落ちたのですが、三塁審判、
アドリアン・ジョンソンは、三塁審判でライン後方に立ち、正面で見える
はずなのに、大きく両手を挙げてファウル!の宣告。
あとで見たリプレーでは明らかに打球は白線に落ちていましたが、彼は
試合後、リプレーを見ても「あれはファウル」と、判定は曲げません
でした。
さらに、7回表、モリナ捕手の左翼超え飛球は、バクスター左翼手がフェンスに
激突しながら好捕。(左肩を打撲して交代)このファンプレーにも
大きな援護でした。
2010年9月、左肩手術を受け、2011年はリハビリで全休。再起を
飾る快投でした。この日の前の登板(パドレス戦)は完封勝利を記録、
万全の体調で臨んだこの日のナイターでした。
「再び投げられるかどうか、分からないままの苦労は辛い、長い1年
だった。何と言う幸運だろう。多くの人のサポートを感謝したい」。
ベネズエラ出身のサンタナは、ツインズ時代、2004年(20勝6敗)2006年(19勝6敗)の2回も
サイヤング賞を受賞した大投手。だが、ツインズが大金オファーが出せず、
ついに引き留められないまま、メッツへ移籍。
メッツ・テリー・コリンズ監督は「サンタナは手術後だから、110球までが限度」と、
していたので、ハラハラしながら見守り「続投するかどうか」と、8回
本人に打診したほどでした。
しかし、サンタナは決然と「最後まで投げる」と、闘志を燃やして
完投したのです。
前年のワールド・シリーズ優勝チームがノーヒット・ノーランをやれた
のは、1990年のアスレチックス(投手はノーラン・ライアン)以来22年
ぶり、史上8チーム目。カージナルスは、1968年にGペリー投手に
記録されて以来、44年ぶりの悪夢でした。
MLBコム他、多くのニューズからの報道提供です。
了
コメント