今年はノーヒットの当たり年になりそうです。
13日、サンフランシスコで、ジャイアンツのマット・ケイン投手が
アストロズ相手にパーフェクト・ゲームを達成しました。
今季5回目のノーヒット。完全試合はナ・リーグ9回目、
通算22回目。
ニューヨーク時代から129年の長い歴史を誇るジャイアンツでも、チーム
史上初の快挙です。
打者27人、三振奪取14個(自己ベスト)125球。ジャイアンツは5回
まで毎回の10得点。この大差でアストロズは戦意を無くしていたのも
手伝いました。
完全試合で14個の三振を奪ったのは、”火の玉”と言われた
ドジャースの左腕、サンデー・コウファックス投手が、1965年9月9日、
カブス戦で記録して以来、47年ぶりの最多奪三振タイ記録。
ピンチはバックが助けました。
6回はカブレラ左翼手が本塁打性の当たりをランニング・キャッチ。
7回もブランコ右翼手は背走ダイビング・キャッチ。この2つの
美技が助けました。
「投手はバックの好守備がなければ勝てない。本当にみんなの
お陰だ。それに、ポジー捕手のリードが良かった。彼のサインには
一度も首を振らず、私の投げたいようにやらせてくれた」。
ケインは右腕本格派ですが、毎年、あと一歩で勝利を逃すケースが
多く、2009年の14勝が最高でしたが、今季は7連勝、8勝2敗、
防御率2・18の抜群の成績。投げる試合は必ず期待を裏切らない
安定感です。自己最高のシーズンになりそうな予感がします。
オフも球団の長期契約提示にすぐOK。「FAを試す」と、球団提示
を拒否、2年延長に区切った、前サイヤング賞受賞のリンスカム投手は
今や投げれば打たれる不振続き。まさに対象的です。
ナイン1人、1人と抱き合い、缶ビールの洗礼を受けたあとも、1人、ダグアウト前
に残り、両手を振って歓呼に応える姿は印象的でした。
スタンドから駆けつけてきた夫人と堅く抱き合い、うれしそうな笑顔、
ファンはまた喝采でした。
投手王国・ジャイアンツ、エースに成長したケインの晴れ姿。
MLBコムのレポートです。
了
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