21日、シアトルで完全試合を達成した,ホワイトソックスの右腕、
フィィリップ・ハンバー投手は、ドラフト1位でメッツ入りした、期待の星
でしたが、右ひじじん帯を痛めて修復手術を受け、立ち直れず、3Aの
マイナー落ち。ツインズ、ロイヤルスでも起用されず、昨年、やっと
ホワイトソックスに拾われ、ようやく開眼した、どん底から這い上がった男
なのです。
テキサス出身。ライス大学時代は変化球の切れが素晴らしい豪腕投手。
全米大学トップクラス、と評価され、2003年、カレジの全米王座に着き、
メッツに指名されたときは、ボーナス300万㌦、年俸保障420万㌦。
そのころのメッツ最高額で入団した花形でした。
この人生のつまずきを一気に取り戻したハンバー。2005年にマイナー
でスタートしてから7年間の苦闘の末、栄光を得たのです。
もう29歳。これが通算12勝目は史上2番目の最小勝利での達成でした。
この日はわずか96球。これも史上2番目の少ない投球数です。
ホームでやられたマリナーズは「お伝えすることはありません」と、
3番・イチローも、自身初体験の完全試合ショックでした。
22日も敗れて4連敗のマリナーズ。また打てない貧打線。
ずるずる行くのでしょうか。
了