薬物使用疑惑で,開幕から50試合停止処分の危機にあった、
ライアン・ブラウン外野手の提訴は、23日、3人の調停委員会が
2-1でライアンの申し出を認め、疑惑は晴れました。
このようなケースで選手側の提訴が認められたのは初めての
異例なことです。
大リーグは昨年10月、薬物使用のテストした結果、ブラウンの陽性反応が
明かになったため、驚いたブラウンは「2度目の検査は陰性だった」と、データを
添えて上訴、この日の判定になりました。
「検査の結果がくつがえることはない」、と、信じていたMLBは
まさかの逆転に呆然。「大リーグは選手会と共同で薬物違反追放
の綿密なプログラムを組んでやったきた。その検査が否定される
とは信じられない。ブラウンは正当、と認めた調停人、シェイム・ダスの
判定には承服しがたい」と、大リーグ側のロブ・マンフレッド副会長は
”ベヒメンタリー”(心底から、激烈に)という、きつい表現で批判しました。
何故、第3者で判定のカギを握るダス氏(他の2人はMLB、選手会代表)は
ブラウンを支持したのか、判決理由は一切公表されず、何も分かりません。
しかし、これで、ブラウンの疑惑はすべて晴れたか?というと、
そうでもないようです。
薬物検査結果も公表されず、ダス氏もノーコメントですから真相はヤミ
の中です。
ブラウンは「私は過去25回も検査を受け、すべて合格してきた
ことを改めて証明できた。大変うれしい結果だった。この辛い2ヶ月を
終えたいま、晴れてキャンプインできるのは、本当にうれしい」
と、声明。アリゾナのキャンプ地へ向かいました。
本当に検査ミスだったのか、最初からクリーンだったのか、ブラウン自身が
証明してゆくしかありません。
了
コメント