フィリーズは11月5日、FAのジム・トーミー一塁手と
1年契約。2005年以来、7年ぶりに復帰しました。
年俸125万㌦(約9800万円)。インディアンスで2011年
を終え、これで、現役引退、と、思われたのですが、本人は
「21年間もプレーしてきて、ついに、一度もワールド・シリーズ
の舞台の出られなかったのは残念だ」と、なおも、プレー続行を
アピールしたのが、実った感じです。
フィリーズは、4番のライアン・ハワード一塁手が、リーグ・シリーズの
最終戦、アキレスけんを切るアクシデント。目下、手術を終え、
リハビリ中。開幕には間に合う、と、いう診断ですが、
キャンプ、オープン戦は一塁手ナシ、では困るので、同じ
左のトーミーに「戻らないか」と、打診したのです。
それにしても、人間の運命は不思議ですネ。
マイナーから昇格してきたハワードを起用するため、それまで
レギュラー一塁手だったトーミーを、ホワイトソックスへ放出
したのです。トーミーはホワイトソックスでの3年間、111本塁打の
パワーを発揮、ついに、604本塁打(史上8人のみ)の大記録に
到達しました。
巡りめぐって、ハワードが追放した形?のトーミーを呼び寄せるとは。
ナ・リーグにはDH制度がないので、2005年から3試合しか守備
に着いたことがないトーミーは、ハワードが完調で戻ってくれば、出番は
代打しかないでしょう。41歳の最年長再起、2012年、フィリーズなら
シリーズのチャンスはあります。
その勇気ある続行決断には、「いつまでも頑張って」と、
応援したいのです。
(了)
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