ヤンキースは9月1日、ベンチ入りのワク拡大と同時に、
3Aスクラントンの強打者、イエスス・モンテロ捕手を昇格
させ、すぐ、DHで打線に加えました。
モンテロは、9月5日、対オリオールズ戦のデーゲームに、
5、7回に右翼へ2本塁打。
メジャー初アーチを記録しました。
ファンは2度とも異例のカーテン・コールです。
どうしたらいいか、ダグアウトで分からない新人に、
先輩のヨルゲ・ポサダ捕手は「こうやって、ベンチ前に出て帽子を取り、
ファンに振るんだ」と、コーチ。
モンテロは打撃ヘルメットをかざし、うれしそうな
笑顔でした。
1日から連日、DHで起用しているジョー・ジラルデイ監督は
「新人は1試合でどうこう言うべきではない。しばらく見守る」
と、評価をしませんでしたが、DH専門のポサダが、いまだに
打率1割台の不振。力の衰えは明かなので、このまま、右の
パワー・ヒッター、で使うかもしれません。
「彼はキャンプでもメジャーの投手の球を一度も受けて
いないから」と、捕手で起用しない理由を説明して
いますが、まだ、キャッチングが未熟なのです。
送球もばらつき、盗塁阻止率は、3Aでも2割台。
これでは、激戦の9月、マーチン、サービルの2人が
好調な捕手陣に入れることはできない
でしょう。
ベネズエラ出身。まだ21歳。193㌢、104㌔の
巨体。2006年10月27日、ドラフト外で入団。
打席いっぱいの前に立ち、踏み込んで
打つので、右翼へも打球は伸びるのです。
「いつかはオレも堂々とコールに応えたい」と
夢はいっぱい。
ヤンキースは、2連敗のレッドソックスに「2・5差」
(7月2日以来)を付けるスパート。ジラルデイ監督は「今週中に
先発ローテをしぼり、一気に行くゾ!」と、宣言。
足首を痛めて4回で途中交代した、エース、
ジュシュ・ベケット投手の離脱に頭が痛い
レッドソックスを、振り払いたい作戦です。
怪物新人、モンテロ(背番号63)の出現。ヤンキース
は地区V奪回へ懸命です。
了
コメント