フロリダ・マーリンズのクリス・ハッチャー捕手(26)が
”投手でメジャー初登板”する、歴史的な選手になりました。
こういう「捕手から投手デビュー」のケースは、
1936年、ボストン・ブレーブスのアート・ドール捕手以来、
75年ぶりの珍事、だそうです。
この日、16日、シカゴ・リグレー球場で、カブスと対戦
したマーリンズは、7回まで11ー3のワンサイドのリード。
曇りの天気。4万709人で満員の地元ファンは、
大敗にうんざりしていましたが、ハッチャー投手は
3者凡退。最後の福留も150㌔のスピード・ボールで三振
させ、14球の好投でした。
こういう起用は大敗して、投手がいなくなったため、
やむなく「お前、投げろ」と、なるものですが、
マーリンズのアイデアマン、80歳のジャック・マッキーン監督は
「私は現場復帰するまでは、育成担当のフロントで、
いかに、選手を生かすか、の専門職だった。
ハッチャーは7月8日、マイナーから引き上げたが、捕手は十分
足りている。彼を生かす道はないか、と、考えて
今日のデビューを選んだ。彼は球威はあるし、
将来、役に立つ」と、単なる思い付きではない、
と強調しました。
すでに、昨年9月26日、捕手で4試合出ています。
これは、「投手に転向させられるかどうか」のテスト
もあった、ようです。
オフには、密かに投手の練習も積み、150㌔は
楽にだせる腕があります。2006年のドラフト1巡指名
のホープ。「マウンドに上がっても神経質に
ならなかった。気楽にやれた」と、ハッチャー。
将来はどうなるか、まさか2刀流?はて、さて。
了
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