レッドソックスは”クラシック対決”のカブス・シリーズに
5-1で快勝。この3連戦を2勝1敗で乗りきり、首位・レイズ、
2位・ヤンキースに0・5差の3位にピタリとつけています。
何といっても、44歳のナックル・ボーラー、ティム・ウェークフィールド
の復活がハイライトです。
先発ローテから。ジョン・ラッキー、松坂大輔の2人が故障で
抜けるピンチ。このアナを埋めるために、前日は救援のアルフレッド・
アセベズが、この日はウェークフィールドが代役で
投げ、2人とも、責任を果たしました。
前日は逆転負け。快進撃は「7」でストップしましたが、
ウェークフィールドは「いけるか!」というフランコナ監督
の声に応えて「やります」と、7回まで続投。
この回、1失点しマウンドを降りましたが、場内は
大ベテランの好投に拍手の嵐。
これで彼は通算194勝、ボストンでは180勝になり
ました。
彼の上の記録はサイ・ヤング、ロジャー・クレメンスの2人しかいない、
ボストンの誇りのようなピッチングでした。
「まさにスペシャルの勝利」と、称えるフランコナ監督
の賞賛に「チームが勝てばいい。個人記録は二の次。
やれ、といわれれば次も責任を果たす」と、ベテランは
淡々と話すのでした。
カブスとボストンで対決するのは、1918年のワールド・
シリーズ以来、93年ぶりの歴史的なシリーズでした。
カブスはナックル投手とはほとんど対戦していないため
「ボールが不規則に落ちる」と、面くらったのは
当然かもしれません。
敗戦処理にもめげず、この日を待っていた、ウェークフィールド
の精神力に拍手を贈りたい、と、思います。
了
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