ライアン会長、騒がず泰然

もう今年もあと１日。ア・リーグ優勝を飾った、レンジャーズ

のノーラン・ライアン会長は、年末休日を前にテキサスで会見し

「もうオフは大物ＦＡの追及はしない。法外な大金を出して競争

するのは意味がない」と、事実上、補強打ち切り宣言でした。

そうは言っても、左腕、クリフ・リー投手に大金を用意し、

複数年契約を提示したのですが、「リーにはレンジャーズに残って

欲しい、という例外のスターだったから。あと、残るＦＡにも

無理な競争はしない」と、説明するライアン会長は「レンジャーズに見合う

健全経営を目指す」方針のようです。

主力選手の大半は残り、この戦力でも十分戦えます。

ＦＡ投手もＢ・ウェッブ投手と１年契約。モリナ捕手が引退した

捕手には、ベテランのトレアブラ、トレモアを獲得。ＤＨは

併用で乗り切る考えです。

巻き返しを図るエンゼルス、新監督を迎えて再起の

マリナーズ、松井が加わり、オフの強化に成功した

アスレチックスのライバルとは激戦ですが、今年

スパートした自信は、簡単にはゆらがないでしょう。

２０１１年のアメリカン・リーグ西地区は、大激戦は間違いなく、

１年間、楽しめるはずです。

オークランドの開幕へ、約１週間のツアー計画を

練っています。マリナーズとの３連戦はどんな

波乱があるでしょうか。

了