アスレチックスの新野球場建設問題で、これまで、知らん顔
をしていた、市議会が、ようやく立ち上がり、75万㌦(約6300万円)
の建設準備援助資金支出を可決、アスレチックスの移転阻止へ、
動き出しました。22日、サンノゼ・マーキュリー紙が
独自取材で明らかにしました。
この法案は6-2で承認され、すぐに球団へ働きかけ、
候補地の調査に乗り出します。
反対派は「そんな資金を出しても、彼らはサンノゼへ出て行く、
と公言している。無駄金だ」(デラ・フェンテス)と、いきまく
のですが、リーダーのジェーン・ブルナー議会会長は「
アスレチックスを引き留めるのは、今がラストチャンス。
もう明日はない」と、強行採決。反対派を押し切りました。
さて、これからが大変です。
オークランド市の消極的な態度に怒った、ルー・ウルフ・オーナーは、
独自に移転を決意。一時はフリーモントに新球場建設案
を公表しましたが、地元民の反対で挫折。
さらに、サンノゼへ目標を定めましたが、今度は、
ここにマイナー・チームがあるジャイアンツは猛反対。
暗礁に乗り上げたままなのです。
アスレチックスにしてみれば「議会は何もしてくれなかったのに、
何をいまさら、遅いよ」という気持ちです。
市議会の挙げている候補地は、オークランド・ダウンタウン
のレーン・カレジ敷地、ジャック・ロンドン・スクエアの南東
地区か、現在のコロシアムの北側駐車場の土地、の
ようですが、果たして、建設費はどうなるのか、不明です。
市議会は「野球場専用。3万9000人収容」の規模の
青写真ですが、オーナーは「現在のコロシアムの老朽化を見るにつけ、
一日も早く、ここを出ないと、アスレチックスの野球は駄目になる。
専用球場の夢はいつ実るのか?私は、優良な土地さえ
確保されれば、自己資金での建設も辞さない」と、
”オーナーからファンへの手紙”の形で訴えています。
フロリダ・マーリンズの新球場建設は進み、2012年には完成
します。未だに専用野球場ができず、取り残されているのは、
オークランドだけです。
本当に建設できるのでしょうか。
了
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