ナ・リーグ・シリーズの第5戦。もう後がない
フィリーズは、先発・ハラデーが、6回2失点の力投
で2勝目を挙げ、再び、フィラデルフィアへ戻ります。
リンスカム、ハラデー両サイヤング賞投手、2度目の
対決は、今度は、ハラデーに勝利がほほえみました。
この日は、1回裏、先頭打者・トーレスを歩かせ、2番・サンチェス
にも打たれて、いきなり10球でピンチ。
投手コーチは急遽、マウンドへ走り、続投になりましたが、
このとき、すでに、右足付け根を痛めていたのです。
それでも「オレは投げる。負ければすべておしまい」
と、ハラデーは必死で投げました。
「勝ちたい。ここが勝負、と、味方がリードしてくれ、
と祈る投球だった。幸い、逆転してくれた。
もっと投げたかったが、もう限界。リリーフに託した。
本当に勝利はうれしい」と、コメントしました。
足の治療のため、記者会見には出てこなかった
ハラデー。マニュエル監督は、エースの根性を
絶賛しました。「彼はリアル・ビッグ。自分でやる、
と、コーチにも言った。さすがだ、あのファイトは」
マニュェル監督は、指揮してから、この第5戦は4戦
全勝。必ず勝つ、の信念でした。
3勝2敗とリードした16チーム中、11チームが
リーグ優勝しています。
フィリーズは、ホームで逆転できるかどうか。
第6戦(23日、午後3時57分開始のデーゲーム)は
どちらに凱歌が上がるか。本当に面白い今年の
シリーズです。
了
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