レンジャーズの4番、VゲレロDHは「シャンパン・ファイト」に
濡れなから「神様に感謝。それ以外に言葉はない。
エンゼルスでいらない、と言われ、どこからも口が
かからなかったとき、レンジャーズが拾ってくれ
なかったら、今の幸運はなかった」と、スペイン語で
話ました。
ドミニカからエクポズに入団。エンゼルスへ移籍。
そしてレンジャーズ。デビューから15年目で、
初めてワールド・シリーズの舞台に立てたのです。
25本塁打以上、105打点以上10年の
記録を持つ選手はこれまで6人います。ゲレロは、今季、
29本塁打、115打点を挙げ、初めてその仲間入りした
のですが、ワールド・シリーズに縁がなかったのは、
ゲレロ1人です。
感激する喜びの裏には、その背景もあった
のです。
レンジャーズ入りしたのは、2010年1月11日。
もうキャンプイン目前でした。1年契約、年俸550万㌦
(約4億7000万円)。ヤンキースを追われ、エンゼルス
と1年契約した松井外野手とほぼ同じ条件でした。
騒がれる松井と対照的に、ゲレロは騒ぎの外でした。
だが、3年ぶりの115打点、29本塁打。
昨年の倍増の好成績で、松井をしのいだのです。
マリナーズから移籍したエース、リー投手は言うのです。
「ハミルトン、ゲレロとは、顔もみたくない
相手だ。今は同じチームでほっとしているよ。
他の投手もそうだろう。大変危険な打者
コンビなのは間違いない」。
成績ダウン、故障が多いゲレロを「もう限界」
と、判断したエンゼルス・フロントは、生き返
った怪物に脱帽するばかりです。
了
コメント