今季ナ・リーグ東地区4位のマーリンズは、23日、フレデイ・ゴンザレス監督
を解任。後任の監督代行に3Aニューオリンズ監督のエドウィン・ロドリゲス
を昇格させ、この日からスタートしました。
マーリンズは35勝36敗。この戦力から見れば、別に悪くはないのですが、
解任の原因は、主力選手との対立が明るみに出て、どうにもならない
雰囲気になったから、ということのようです。
ある主力選手は「彼がいなくなってほっとした」と、つぶやいていますから、
クラブハウスの空気はよどんでいた、のではないでしょうか。
3番のオールスター選手、ラミレスが監督と喧嘩になり、「オレは
指に怪我をしていたんだ。それなのに怠慢プレーと言われては
かなわない。彼はメジャーの経験がないくせに」と、公然と
監督批判をしたため、ゴンザレス監督はベンチへ下げる事件が
起きたのです。
これは、ラミレスが謝る形で一応落着しましたが、チーム内部は
もやもやのまま。「いい監督だよ」と言う選手もいましたが
「流れを変えたい」と、ラリー・ベインフェスト会長は解任指令を出しました。
この背景には、チーム年俸は最小の貧乏球団なのに、やたらに、
要求が高く、監督を代えたがる、ジェフェリー・ローリア・オーナーの指令が
あります。
今のヤンキース・ジョー・ジラルデイ監督も、ローリア・オーナーと
対立。さっさと辞めてしまいました。来季の後任監督には、ロッテを退団、
いまはESPNの解説者になっている、ボビー・バレンタインの就任が確実、
と言われています。ローリア・オーナーとの親交が厚いためです。
解任された、ゴンザレス監督は、古巣・ブレーブスへの復帰が
濃厚です。ボビー・コックス監督が今季限りで勇退するため、
コックスの下で長く三塁ベース・コーチを任されていた男です。
解任を聞いたコックス監督は「フレデイは良くやっていたのに、なんて
いうオーナーだ」と、驚きを隠せませんでした。
バレンタインはオリオールズの監督就任要請を断り、マーリンズ
一本のようです。
了
コメント