フィリーズで1950年代の右腕エースだった、ロビン・ロバーツ投手が5月6日、
フロリダ州テンプル・テラスの自宅で老衰のため亡くなりました。83歳。
メアリー夫人は5年前に去り、子供4人、孫7人の子だくさんでしたが、自宅は
タンパ湾にも近く、ロバーツさんが終生愛したフィリーズのキャンプにも近い
土地でした。
通算286勝、20勝以上6回、4688回3分の2も投げた鉄腕投手。完投
305試合、完封勝利45。三振奪取王も2回。父はウェールズからの移民。
炭鉱夫で働いた父の支援でミシガン大学を卒業後、1948年にフィリーズ
入り。183㌢の長身に恵まれ、頑健な体で投げ抜いた大投手です。
この日、訃報を聞いたフィリーズは、カージナルスの試合前、黙祷を
捧げ、シテイズンズ・パークには半旗を掲げ、ダグアウトには、ロバーツ投手
の背番号「36」のユニホームを掲げて、試合に臨みました。
この日も7ー2の快勝。首位を保ちましたが、36番のパッチを袖に縫い付けて
残り試合を闘う決意です。
「ロバーツさんは私の少年時代のアイドルだった。実にさっそうとしていた」
と、デビット・モンゴメリー会長は哀悼のコメント。
ロバーツ投手の背番号「36」は1962年に永久欠番になっています。
クーパースタウン野球殿堂には1976年に選ばれました。
昨年は、殿堂入り(2002年)のアナ、ハリー・カラスさんもこの世を去り、
フィリーズは「HK」のパッチを着けてプレーし、リーグ優勝を勝ち取りました。
今年はロバーツに捧げるフィリーズです。
了
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